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  • 執筆者の写真Junco Iida

生命力の強さ



私のツレはポツンと一軒家に出演したこともあり、犬(ピース)と一緒に暮らしていました。ご主人様(私のツレ)が昨年の8月に滑落事故で突然亡くなり、山道も崩落したので、その後気になっていましたが、真下の河原に降りて魚を捕まえているのを、工事中の現場の人に見つかり、餌を与えられて、毎日降りて来ると聞きました。12月になって足場が出来、一軒家に行けるようになりましたが、犬はもう居ません。現場の人に聞くと、12月に入って降りて来なくなったようです。11歳でしたが、放し飼いで野生のように暮らしていたので、死期を感じて山中に身を隠したのだと思います。人里に降りることをしないで、家を守り、本能で生きていたのかなと、生命力の強さを感じます。小動物なら捕まえることできるし、マムシに噛まれた時は、床下で断食しながら耐えて、回復を待ったと聞きます。


ツレは自分が居なくなったら、野生に還ると言っていたので、今頃、ご主人様と一緒にあちらでも相棒になっていることでしょう。最期まで本能で生きて、人の優しさに触れて息絶えたことに勇気をもらい、大泣きしました。


元旦に発生した能登半島地震、124時間後に救出された90代の女性の生命力に驚きます。ベットの上だった事や、水分補給できたことなど、条件が重なりますが、年齢的にも欲望が少ないのかなとも感じます。


私自身、歳を重ねる度に我欲が減り、事が起きても現実を受け入れるようになりました。ツレの滑落も有り得る事と想定していたので、パニックに成らずに対処できました。心の備えや覚悟は何より防災に繋がるように感じますが、何故とかどうしてとか、葛藤はあります。

死を受け入れるには時間が要るし、生命力とか寿命とか、生きることは死に向かうことで、何が生死を分けるかは、人それぞれで決められることではありません。どんなに医学が進化しても、生命力に薬や治療は有りませんが、本能は誰にでも平等です。


昭和の農家生まれの私は、化学物質の少ない環境で育ちましたが、現代は衣食住が自然から遠ざかったような時代です。ありのままの本能が生命力の強さに繋がるのかなと感じ、幼児期の環境はとても大切だし、その後の人生を左右するようにも感じます。

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